東京住まい選び

通勤
スポンサーリンク

新生活を送るために東京またはその周辺の首都圏へ引っ越しする方も多いだろう。住む場所はとても重要であり、安易に選ぶと鬼のような通勤、通学ラッシュに巻き込まれることになりかねない。今回はどういう視点で住まいを探せばいいのか、主に地方から引っ越しを考えている方向けにおっさん式の考え方を紹介したいと思う。なお、東京に会社があり通勤で電車を使用するという前提条件で記載する。

住まい選びは駅選び

東京では電車(地下鉄)が網の目のように張り巡らされているため、基本的に車を保有する必要は無い。電車、バス、タクシー、自転車などでどこにでも行ける。この中でも必然的に移動の中心となるのは電車であるから、最寄り駅をどこにするのかがポイントになってくる。

まず考えるべきなのは通勤において「どの駅に降りるのか」を逆算して「どの駅から乗るのか」を基準に選ぶことになる。ここで考慮すべき事項は以下のようなものだろう。

  • 予算
  • 場所
  • ポリシー

予算について

最も重要な予算であるが、手取り収入の1/4以内におさめるのが基本だ。仮に手取り20万とすれば家賃は5万以内が望ましい。(ココでは賃貸を前提として家の購入等は前提としていない)

賃貸物件を探せば探すほど欲が出て、家賃に予算を回しがちになるが、1/4以内は鉄則としたい。ギリで1/3でもいけるが、生活が苦しくなるし貯金が難しくなるのでおすすめしない。

賃貸はなるべくお金をかけずに快適に暮らせるかがポイントだ。

場所について

前述したように「最寄り駅」をどこにするのかがポイントになる。最寄り駅すなわち「どの沿線」に住むのかということになるが、選択肢が多いのでなかなか決めるのは難しい。基本的に職場にできるだけ近い場所が良いのだが、予算によっては難しい場合も多いであろう。そこでココでは「住みたい場所」から優先して選ぶのではなく「やめておいた方がよい場所」を外して消去法として住みたい場所を選択していくやり方を紹介したい。

ココらへんはやめておけ

国土交通省では首都圏の混雑率調査というのを行っており、この資料でどの沿線のどの辺りが混雑するのかがデータで分かるようになっている。

 

報道発表資料:東京圏で混雑率180%超の路線が12路線から11路線へ~都市鉄道の混雑率調査結果を公表します~ - 国土交通省
国土交通省のウェブサイトです。政策、報道発表資料、統計情報、各種申請手続きに関する情報などを掲載しています。

 

まずはこの資料に出てくる混雑率180%以上の区間で最寄り駅を選択するのはやめたほうがいい。資料では混雑率定義の平均180%を以下としているが、はっきり言ってこんなもんじゃない。この混雑率180%超えの路線は体感的には混雑率250%の状態と考えてよい。マジで。それに加えて毎日のように駆け込み乗車によるドア再開閉や車内トラブルやらで遅延してさらに圧縮されるため、電車内はもうパンパンに詰まった雷おこしのようになるのである。

 

 

この中でも特に恐れられている3路線を簡単に紹介しよう。

青い死神 東西線

こいつはヤバイ。ホントにヤバイ。千葉方面から大手町に直結できる便利さと千葉方面の家賃の安さなどなどイロイロ絡み合って利用客も多く、毎年総武線と混雑率トップ1を争う激混みライン。なぜこんなに人が乗ってくるのか?と真剣に考えてしまうぐらい次から次へと人で溢れかえる。通勤時に東西線がらみで遅延すると本当に阿鼻叫喚地獄絵図沙羅曼蛇である。

東京メトロ東西線、なぜ混むのか? 混雑率199%で1位 改善への「あの手この手」とは | 乗りものニュース
いまでは混雑率ワーストランキングの「常連」になってしまった、東京メトロ東西線。「ある制約」から混雑の大幅な緩和は難しい状況ですが、東京メトロはさまざまな策を打ち出して、混雑の緩和を目指しています。
イエローモンスター 総武線

とにかくヤバイ。ラッシュ時に乗りたくない。東西線と同じく千葉方面から東京の真ん中をブチ抜けることができるため、利便性とコストパフォーマンスに優れているが、それゆえに通勤時のラッシュはハンパない。足のポジション取りに失敗すると小柄な人が「浮く」ぐらい押し込まれる。体感的に車内トラブルも多くみかけるような気がする。

首都圏鉄道83路線・混雑率ワーストランキング50
連日の酷暑続きの中、電車の中は冷房が効いていて、都会のオアシスのように感じるかもしれない。だが、これが朝の通勤・通学ラッシュとなると話は全く別だ。国土交通省は7月17日、2017年度の「混雑率」に関するデータを公表した。これは国交省が毎年出...
仁義なきスカ色 横須賀線

こちらは神奈川方面から東京駅方面に伸びるラインであり、武蔵小杉→西新井間は堂々の混雑率196%(平成29年度7:26~8:26)を記録している。こいつはエグイ。タワマンがドカドカ建設されて再開発が進み、駅の処理能力が追っついていないのが原因らしいが、何も知らずにこの近辺に引っ越ししたなら悲劇としか言いようがない。遅延すると「駅に入るために行列を作って並ぶ」という恐ろしい光景が普通になるらしい。

武蔵小杉駅、タワマン以外にもある混雑原因
JR東日本と川崎市は2018年7月17日、横須賀線武蔵小杉駅とその周辺の混雑緩和を目的に改札口とホームを増やすことを発表した。朝ラッシュに横須賀線ホームが大混雑していることが主な要因で、東側に新しく下りホー…

 

ポリシーについて

混雑路線は他にもたくさんあり、時差通勤などのテクを駆使してもラッシュを避けられない場合も多い。いっそ開き直って「住みたい街に住む」という基本ポリシーを貫くやり方もある。世の中には「住みたい街ランキング」なるものも毎年発表されており、吉祥寺、恵比寿、横浜などが人気になっているようだ。

住みたい街ランキング2024 総合トップ
『住みたい街ランキング』首都圏・関西は、みんなが住みたい街をランキング形式で紹介。不動産・住宅に関する総合情報サイトSUUMO(スーモ)『住みたい街ランキング』

 

人気があるのはそれなりの理由があるのだから、こういったランキングを考慮してもいいと思う。映画やドラマの舞台となった「〇〇にどうしても住みたい!」というような人も少なからず存在する。ただ「住みやすい街」と「オサレな街」と「遊びに行く街」はそれぞれ違うので、よく考えて決めた方がいいだろう。特にパートナー等がいる場合はしっかりと考え方の整合性などをとっておきたいところだ。

まとめるとこんな感じ。

  • 家賃は手取り収入の1/4以内におさめよ
  • 通勤混雑確定の沿線は避けよ
  • 住みたい街に住むのはいいがよく考えよ

んじゃまたね。

コメント