客先常駐とは何か?(火ダルマプロジェクト常駐編)

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ネットなどを徘徊していると「IT業界に入ったはいいものの、客先常駐で死亡確定ワロタ(仮)」などと客先常駐を全否定するような投稿をよく目にする。はたして実際にそうなのか?IT業界の片隅でなんとか生き残ってきたおっさんが分かる範囲で解説したいと思う。

結論としてはピンキリ

結論から先に言うと客先常駐といってもピンキリであり、常駐先の社員より優遇されているようなところもあれば、奴隷のようにコキ使われるところもあるのが現実である。どちらも経験したことがあるがこればかりはなんとも言えない。ただ、長年培ってきた野生のカンで危険なニオイはなんとなくわかる。危険なニオイには大体以下のような共通点がある。

  • 要件が曖昧で何をするのか明確になっていない
  • とにかく人を突っ込めばなんとかなると思っている
  • クライアントの気分で要件がコロコロ変わる
  • 明らかにスキルセットにマッチしてなくても人を入れちゃう

もう書き出すとキリが無いのであるが、実際に何もかも曖昧なまま現場にブチ込まれて、心身の不調から離脱していく戦友(とも)を何人も目にしてきた。このような危険なニオイのするプロジェクトには関わらないのが一番なのであるが、運の要素もあるので全回避は不可能に近い。

そこで今回は、不本意ながらこのよ火ダルマプロジェクトにブチ込まれた際に、どうやって生き残ればいいのかを伝授したいと思う。

How to Survive:Lesson1 カラダを鍛えよう!

いきなり何をトチ狂っているのかこのおっさんは。。と思うかもしれない。しかし実践ではスキルよりコミュ力より体力なのである(異論は認める)。自分でコントロールできない環境、常態化した長時間労働、関係者との関わりで生まれるストレス、畑違いの作業などなど、これらを仮にフル常駐(週5日以上の勤務)で対応しなければならないのならば、体力が無いと簡単に潰れてしまうのである。この辺りはまた別途話をしようと思うが、IT業界といえども体力は必須なのである。

How to Survive:Lesson2 できることをカクジツにやろう!

ITのスキルには様々なものがあり、自分のできること、できないことをまず理解しておく必要がある。出来なくても「ググってやれYoooo!」とかいう人もいるが、これは半分正しいが半分間違いである。自主的に学び、やったことないことでもトライアンドエラーを繰り返して出来るようにするというプロセスは重要である。ただし常駐先でイロイロな関係者と業務を進めていく中では結果が求められるため「お金をもらって勉強してます」では通用しないのである。

だとするとカクジツに自分自身で自己完結(自立できる)仕事は何かを探し出し、その仕事をカクジツにこなすことから始めるのがいいと思う。

How to Survive:Lesson3 いろんな意味で客観的に動こう!

あまりにもブラックな環境に長期間いると、感覚がマヒすることがある。これも書き出すとキリが無いのだが、例を挙げると以下のようなものがある。

  • 深夜、休日でも会社ケータイ(スマホ)に連絡が入り、すぐに返信を求められる
  • 休日出勤を前提としたスケジュールがあたりまえになる
  • 皆が残業や休日出勤でがんばっているので自分もやらなきゃと思う
  • クライアントからの要望はどんな時でもYESしかない

これらのようなことが常態化し、心身に悪影響が出始めているのであれば、客観的な判断が出来るうちになんらかのアクションをとる必要があると思う。なぜならあまりにも心身が疲労すると冷静に考えるチカラというものが無くなり、とにかくラクになりたいの一言で思考が停止する可能性があるからである。具体的なアクションの例には以下のようなものがある。

  • 上長、友人、保健師、弁護士などへの相談
  • 異動願い、リフレッシュ休暇取得、健全なストレス発散
  • 転職、独立、他の収入を確保したうえでの退職

自分を過信せずに早めに対応することで防げるものはいくらでもあるので、冷静で客観的な分析が必要になってくる。ギリギリまで追いつめられて全てを放り投げてトンヅラするのは最悪であるので、そうなる前に対応しておく必要がある。

How to Survive:Lesson4 それでも追い詰められてしまった場合

だが、仮にイロイロとアクションを起こしてみたけど、どうすることもできない。どうしようもない。追い詰められて末期の思考停止状態になってしまい、心身の異常が限界に来てしまった場合にどうすればいいのか?

 

逃げてよい。逃げることも時には必要だ。壊れるぐらいなら逃げていいのだ。最悪の選択肢でもそれしか無ければそれでいいのだ。

必要なのは極限まで我慢することではなく生き残ることなのだ。

もし今追い詰められている人がいるならばもう一度思い出してほしい。

逃げてよい。

 

んじゃまたね。

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